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エースコックのワンタンメン

朝のラジオ番組の宣伝で流れてきた「豚ブタ子ブタ~おなかがすいた~」のフレーズで始まる懐かしいエースコックのワンタンメン。

そういえばインスタントラーメンなんてどれくらい食べてないだろうか?昔、(といっても高校生のころまでだが)ほんとうに好きで毎日食べていたような気がする。そんな中でも好きな銘柄がエースコックのワンタンメンとサッポロ一番塩ラーメンであった。その後に出てきた「マダム楊」や「すきやねん」も食べたが20代の思い出である。

そんな「懐かしさ」が食べたくなり、さっそくスーパーに行ってワンタンメンを買おうと乾物の陳列台を探す。あった!あった!オレンジ色の懐かしい袋。今は5袋入りで売られている。お玉を持って帽子をかぶった豚のシェフのイラストが今でも変わらない。

でもよく見ると「おかげさまで50TH アニバーサリー」や「もちもちになった新ワンタン入り」と記されてあり、「Caたっぷり」とまでも。

そうか、ぼくが産まれる前からあるんだ。確かにワンタンの印象はペラペラで、2枚くらいしか入っていなかったが、そのワンタンにスープが滲みてとても美味かったのを憶えている。だからぼくは最初に1枚食べて、もう1枚は最後に食べていたくらいだ。それを今回は「もちもち」にしたのか。どんなんだろう?でも「Ca」はなぜたっぷりなんだろう?これはよく分からない。「非健康的」な食べ物としてのインスタントラーメンに「健康的」なイメージを持たせようとイメチェンしているのかもしれない。

さっそく作ってみよう。記憶を手繰ってみると、鍋に目分量で水を入れて沸騰したら麺を入れて箸でかき混ぜ、ほぐして粉末スープを入れて出来上がりだった。たまに卵を入れてみたりした。

袋の裏に作り方が書いてある。水は500CC。えっ、こんなに多かったんだ。沸騰して麺を3分煮立ててスープを入れると書いてある。フム、フム!

でも、いつもの悪い癖がでてきた。カトヒロ流の癖だ。水はあえて少な目450CC、それを沸騰させて調理戸棚から鶏ガラの粉末スープを取り出して入れる。干し貝柱を戻した水とお酒を配合した自家製調味料が冷蔵庫にあるのでそれもちょぼちょぼ。粉スープはわざと半分だけ入れ、麺を入れてほぐす。その間に長ネギを白髭に刻む。厚切りベーコンが残っていたのでこれを細長く切りフライパンで白髭ネギといっしょに炒める。

この際、石垣島の美味いラー油で炒めるのがコツ。麺を器に盛って、上から白ネギベーコンをトッピング!これで上手くいけたはずだ。一度も味見をしてはいないが、完璧の自信はある。

食卓に移動してゆっくりと食してみると、嗚呼なんと美味なることか!麺とピリ辛白ネギベーコンとスープの渾然とした三位一体の旨さ!一気にスープまで飲み干してしまった。

「満足感」の文字が頭に…いや、まてよ、なんだか違うのだ。どうしたんだろう?なにか期待していた味ではない。

これはぼくの記憶の中にあるワンタンメンの味ではないのだ。そうだ、もちもちワンタンはどうした?記憶にない。食べたはずだが…。そうか、カトヒロ流で違う食べ物になってしまったのだ。これでは「懐かしさ」を味わえないではないか。

翌日のお昼、鍋に目分量で水を入れて沸騰させて麺をほぐして粉スープ1袋全部入れた昔作ったレシピで食べてみた。

卵もネギもなにも入れない素ワンタンメンである。麺から顔をのぞかせているワンタンが黄金色に輝いて見える。

食べているうちに食感と時代の記憶がどんどんよみがえってくる。懐かしいおじいちゃんやおばあちゃん、飼っていたネコのシェリーの顔までがはっきりと脳裏に浮かびあがってくるのだ。食べながら見ていたムーミンや流行っていた百恵ちゃんの歌までも!

いや~こう見ると「音楽は思い出の栞」なんてよく言っているが「食べ物は魂の栞」なのかもしれない。

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